サイクリングタイム様(株式会社IDE)
Cisco ASA5500シリーズ導入事例 - IDE(コンテンツ制作、ポータルサイト運営)
国内最大級の自転車・サイクリングのポータルサイト「CYCLINGTIME.com」を運営する株式会社IDEでは、適応型セキュリティ アプライアンス「Cisco ASA5510」を導入。CYCLINGTIME.comのボトルネックを解消することで応答性を高めると同時に、セキュリティも強化することに成功した。その経緯を、CEOの田平 茂樹氏に話を聞いた。
- ウェブサイトの企画開発からポータルサイト運営までを手掛けるIDE
- 国内最大級の自転車・サイクリングのポータルサイト「サイクリングタイム」
- コンテンツのリッチ化を図り、ユーザの興味を喚起
- 国産ルータをCisco ASA5510に入れ替えることで体感速度が改善
- セキュリティに関する安心感が向上
- 社外からのコンテンツ編集にVPNを活用
- もっと身近で、頼りになる存在に
ウェブサイトの企画開発からポータルサイト運営までを手掛けるIDE
― IDEの概要について教えてください。IDEは、インターネットのウェブサイトの企画開発をはじめ、デジタルコンテンツの制作やインターネットを利用した各種ビジネスモデルの提案などを行っています。
また自社でも、「CYCLINGTIME.com」(以下、サイクリングタイム)というポータルサイトの運営も手掛けています。
国内最大級の自転車・サイクリングのポータルサイト「サイクリングタイム」
― サイクリングタイムとは、どのようなサイトですか。
サイクリングタイムは、サイクリング・自転車を楽しむすべての人たちのポータルサイトです。
世界のロードレース、MTB(マウンテンバイク)、シクロクロス、トラック、ツーリングなどのニュースや自転車乗りが楽しめるイベント、自転車製品などの情報提供、コミュニティ、オンライン通販など、サイクリングを面白くする様々なコンテンツを提供しています。
― なぜ、ポータルサイトを運用しようと思われたのですか。
IDEは、様々なサイトやシステムの開発に携わってきましたが、そんな中で、お客様と直接、触れ合えるポータルサイトを運営してみたかったというのが、きっかけです。
― なぜ、サイクリングというテーマを選んだのでしょうか。
日本では、自転車というと俗に「ママチャリ」と呼ばれる自転車のイメージが強いかもしれません。
一方、「サイクリング」は、スタイリッシュで、ビジュアルもかっこよく、ロードレースなどを見るだけでなく、「Doスポーツ」としても気軽に楽しめ、ファッションや文化といった側面からも、世界中の人々に愛されているスポーツです。
ヨーロッパをはじめとした諸外国では、サッカーと並ぶほど人気で、その歴史も奥深いものがあります。
― 日本でもサイクリングを楽しむ人は増えてきているようですね。
サイクリングタイムを開設した2003年5月当時、まだ国内では、サイクリングに関する情報も少なく、サイクリングを楽しんでいる人も、現在ほどは多くありませんでした。
しかし、健康志向や自然派志向、さらには環境への意識が高まっている日本でも、今後、サイクリング人気に火の付く可能性は高く、しかも、1年中、世界の様々な場所でロードレースが開催されているグローバルなスポーツであることから、インターネットとの相性もいいのではないかと考え、ポータルサイトを立ち上げました。
コンテンツのリッチ化を図り、ユーザの興味を喚起
― サイクリングタイムの最大の魅力とは何でしょうか。サイクリングに関するニュースや様々な情報を伝えるというのはポータルサイトとしての基本だと思いますが、それだけに止まらず、高品質な写真や動画といったリッチなコンテンツを充実させることでお客様の期待を高め、カタログを見たり、商品を買ったりといったサービスへとつなげていくといった、「続きを見せる」仕組みや流れといったものを大切にしたいと思っています。
― 確かにサイトを見ると、高解像度の写真や動画をふんだんに掲載されていますね。
世界中、様々な地域の様々な風景の中で、ロードレースは開催されています。その雰囲気や臨場感を伝えるためには、どうしても解像度の高い写真や動画の量が増えてしまいます。
― (2009年3月)現在のアクセス数はどのくらいですか。
アクセス数は公表していないのですが、ユニークユーザ数は月ベースで見ると50万ユーザ程です。サイクリング関連の国内市場が拡大する中、ユーザ数、アクセス数とも順調に推移しています。
― 高解像度の写真や動画が多くなり、ユーザ数も増えると、システムの負荷も大きくなるのではないですか。
ユーザからはリッチコンテンツが求められ、私たちもできるだけ質の高い情報を提供したいという思いがありますが、サイトの反応が落ちればユーザは離れてしまいます。
サイクリングタイムのサーバは自社内で管理しており、潤沢な予算があるわけではないので、システムの増強もむやみやたらにできるわけではありません。
要望を見極めながら、システムをどう最適化するかというのは常に悩みの種ではあります。
― データセンタなどは利用されていないのでしょうか。
サイトを開設した当初から、サーバは自社で運用・管理しています。
自社サーバにこだわるのは、サイトを運営しながら感じたこと、思いついたことをすぐにシステム開発に反映できる体制を確保しておきたいからです。
データセンタなどを利用すれば、ネットワークのトラフィックなどは気にしなくても良くなるのかもしれませんが、システムありきでサイトを運営するのではなく、サイクリングタイムならではの一本筋の通ったコンテンツを提供し続けるためには、現状の体制が一番いいと考えています。
そのため、サイトの運営に関わっているスタッフも、できるだけシステム開発も編集も両方手掛けられるメンバーを揃えています。
国産ルータをCisco ASA5510に入れ替えることで体感速度が改善
― 今回、Cisco ASA5510を導入した経緯を教えてください。
これまでお話ししたようにリッチコンテンツが充実し、ユーザ数も増加する中、サイトのパフォーマンスを落とさないよう、サーバを分散したり、ネットワークのロードバランスを調整したりと、様々なシステムの最適化を実施してきました。
しかし、平日のお昼頃に、サイトへのアクセスが集中することが多く、ピーク時の体感速度が落ちてきたことから、さらなる改善策を模索していたところ、ネットワークインフラの設計・構築・運用をお願いしている協力会社から、「急増するトラフィックやセッションをルータが裁ききれなくなり、ボトルネックになっているのではないか」というアドバイスを受けました。
― そこでルータの入れ替えを考えたのでしょうか。
何となくルータが厳しいかなという感じはあったので、何かいいルータはないかと聞いたところ、単純なルータとしてだけでなく、セキュリティやVPNの機能が統合されているシスコシステムズのCisco ASA5510という製品がいいのではないかと、紹介されました。
― 他の製品も検討されましたか。
シスコシステムズというと、大企業が使う高価なネットワーク機器というイメージがありました。セキュリティ機能やVPNの機能が統合されているということで、機能的には問題ないかもしれないが、価格はどうなのだろうと思いました。
ところが、Cisco ASA5510は予想していたよりも格段に安く、検証機制度を利用して試験的に導入することも可能だということだったので、すぐに自社内のシステムで試すことにしました。
― 実際に、Cisco ASA5510を導入して、効果は現れましたか。
Cisco ASA5510を導入すると、まず、コンテンツデータをアップロードするときの体感速度が向上し、編集作業のストレスが軽減されました。
もちろん、サイトのパフォーマンスも改善され、ピーク時でも以前のように反応が遅くなるということはなくなりました。
こうなると元には戻れませんので、購入を決め、そのままCisco ASA5510を使い続けています。
セキュリティに関する安心感が向上
― Cisco ASA5510のセキュリティの機能に関してはいかがでしょうか。
これまでもハッキングされたという経験ありませんが、ユーザ数が増えたり、サイトが有名になると、やはり様々な攻撃の標的にされることは多くなるようです。
以前利用していたルータでは、何となく、理由もわからずにパフォーマンスやネットワークの反応が落ちて、あとから考えると「攻撃されていたのかな?」と思うようなことはありましたが、攻撃を受けたかどうかもよくわからない状態でした。
Cisco ASA5510では、アクセスの履歴や時間帯別のアクセス状況などを、GUIの画面で簡単に確認できるので、ネットワークへの負荷状況や攻撃されたときの様子などを分析できればと考えています。
しかし、このような機能面だけでなく、シスコシステムズのセキュリティ製品を導入したということで、セキュリティレベルが向上したという安心感はとても大きいと思います。
社外からのコンテンツ編集にVPNを活用
― VPNに関してはいかがでしょうか。海外のロードレースの情報を、現地からリアルタイムでサイトに反映させたり、写真や動画のデータをアップロードするのに、VPNを活用していく予定です。
Cisco ASA5510にVPN接続するためのクライアントソフトウェアは、マルチOS対応で、追加のライセンスも不要ということなので、アップル社のMacを使用しているスタッフが多い当社に取っては打ってつけです。
また今後、ビジネスを拡大していく中で、スタッフの数を増やすこともあるかと思いますが、現状、オフィスを拡大する予定はないので、VPNの機能を利用して、外部のスタッフがコンテンツの編集できるようにしたり、自宅で勤務できたりするような体制を実現できればと考えています。
もっと身近で、頼りになる存在に
― 今後、システムの拡張予定などはありますか。サイクリングタイムが順調に成長していけば、さらにシステムの増強が必要になるかもしれませんが、今回のCisco ASA5510の導入で、システムの最適化は一区切り付いたのではないかと考えています。
しばらくは現状のシステムで運用できると思います。
― Cisco ASA5510に対する要望などありますでしょうか。
Cisco ASA5510に関してはとても満足しており、先ほどお話ししましたVPN等も、もっと積極的に活用していきたいと考えています。
ただし、細かい部分で話をすれば、専門家でなくとも簡単に設定や管理ができるようにしてもらえるとうれしいです。
また、ハードウェア面に関しては、Cisco ASA5510も様々な機能が統合されているということでは十分コンパクトだと思うのですが、筐体をよりコンパクトに、電力消費量をより低減してもらえるとさらにいいと思います。
― シスコシステムズに対する期待などあればお聞かせください。
シスコシステムズに対しては、Cisco ASA5510のような高機能で、低価格な製品を今後も提供していただくと同時に、より積極的に情報を発信していただき、もっと身近で、頼りになる存在として感じられるようになってもらえることを期待しています。
IDE様、本日はお忙しい中、
貴重なお話をありがとうございました。
今回導入いただいたサービス・製品
お客様の会社概要
| 会社名 | 株式会社 IDE |
|---|---|
| 本社 | 東京都渋谷区神宮前3-42-9 |
| 事業内容 |
|
| WEBサイト | サイクリングタイム(株式会社IDE) |










